2
イーソーを見た―ケートとキッス
ぼくたち3人 みんな 見てたよ
僕は イーソー
イーソーは 僕
ケートは イーソー見る僕を
3
『くねくね男が あたしの かれし
キスくれたけどとっても下手くそ
二度目のときも 前とおんなし…』
『マーリーン!ママに言いつけるぞ』
4
はやく!はやく!
ねこが 吐く
どこ? どこ?
椅子のとこ
急いで!急いで!
たらい置いて
あらら!あらら!
もう おそい
絨毯じゅうが
ひどい状態
なんだ!なんだ!
無駄だった
ぜんぶ自分が
舐めちゃった
5
おお いや 蚤!
つかまえ 薬罐に
いれた かあさん
こうちゃ 1ぱい
ミルク 入れたら
浮かんだ 蚤さん
さとう 入れたら
はじけて パン!
6
本降り 土砂降り
じいさん 高鼾(いびき)
寝床に入って
頭を打って
翌朝起きられない
7
蚤と虱
海の旅
無敵艦隊に 噛みついた
溺死したノミ
シラミのみ
老水夫の背で見つかった
8
女王 女王マージョリー
洗髪料は マーガリン
真珠の艶のマーガリン
女王 女王マージョリー
9
あたまに 鍋を
かぶったおとこ
答えきれない―
わけを訊いても
『耳が がんがん
こりゃ堪らん
替りに乗せたい
フライパン』
10
双子のトマス 信じ難い
妻と 豚の仔 交換した
豚の仔食ったら何てこったい!
双子のトマス 後悔した
11
ピー太のパパが もってるパン屋
パパのパン屋で もってるピー太
12
3びき 美人の おみお化け
座って吸ってる おみお漬け
食べてるかつぶしおみおむすび
おかかだらけの おみお手手
飯つぶ つけた おみお目目
大食らいの おみおみなたち
何たる おみおまつりさわぎ!
13
私の知ってる せんたく女
私を お茶に 招いてくれた
夕飯 何だか当ててご覧―
くさい魚に バタつきパン
14
がまんは びとく
びとくは めぐみ
めぐちゃんかおも
あらわない
15
お日様光る 真夜中に
二人の死人 殺し合い
盲も見に来た好試合
唖の 男も 大喝采
16
あたしはお庭
おまめ摘み
鶏たち くしゃみ
吹き出した
17
長月なかば
七月の朝
お日様こんこん
雪やさんさん
花は 囀り
鳥が満開
地下室に上がり
二階のそうじ
三千里先に
隣の灯り
真っ黒塗りの白い 野中の
二戸に 囲まれた 一軒家
18
おんどりほどの
ひよこの僕は
殴ったおふくろ
殴りかえした
おやじ 現われ
出てけと言うから
拳を 振りあげ
一発見舞った
19
ママにおねだり 十円持って
象がフェンスを 跳ぶの見に
高く跳びすぎ クリスマスまで
象は 空から かえらない
20
りんごとみかん よっつで 四文(よもん)
そこ迄数えりゃ たいしたもんよ
えいえい おー 閻魔 だいおう
親父 おふくろ けなげな 下男
たまごを売りに 下男は 出かけ
会ったおとこは 絵を 描いた脚
えがいた脛(すね)で つま先 曲がり
おあしは 全て なくなる 定め
21
富井純くん ろくでなし
八つに割って たきぎにし
死んだら釜で 頭 茹で
作ろう 甘ーい 生姜菓子
22
馬と鹿とは四本足
僕らは二本足
さっき見かけた馬と鹿
君そっくりだった
23
蝦蟇(がま)がえるの手
蜘蛛の足
この疫病神
道をどけ
25
拳 小石なら
骨折するが
悪口なんかは痛くない
[罵る奴への言い返し]
26
「なに?なに?」づくし
ろくでなし!
猫たち尾っぽ まっかっか
僕はお利口 君は馬鹿
[『何?』ばかり言う奴への返事]
27
いろんな 人は いろんな 持論
あたしはレモン あんたはメロン
[反対する奴への返事]
28
あらさがしなら
サルでも出来る
[あら探し屋への返事]
29
自分の 膝に
座ってお待ち
[『どこに座ればいいの?』に対して]
30
僕たちの町の 女はみんな
J.C.除き しあわせさ―
夫欲しいって あげちゃおうっと
ちゃんと可愛い赤ちゃんも
二階に上がり あの娘(こ)は寝床
死なない前に お医者を呼ぼう
お医者入ると 出てく 猫
ジミー来ました山高ぼうし
『僕は生意気 美女が好き』
あかいバラ
あおいくき
クッキーが好き
君は大好き
このままじゃ
ママ 嘆き
『男とばかり
遊ぶのおよし』
31
かしや 有り お尋ねください
パイプを吸って 嗅ぎ煙草かぎ
立ち退かされたよ酔っぱらい
いい気味だって おもわない?
32
フォーク ナイフ テーブルクロス
ポーク片あし 持ってこい
赤身だったら もってこい
脂っこいのは ねがいさげ
『婆さん 要らん』と 言っとくれ
35
雨だ 駄目だ
ぱちゃぱちゃ はぜる
嬢ちゃんがたは
裾 からげてる
風がおさまり
雨上がり
一張羅 着て
さあ街へ
36
清き一票 (ビル・クリントン)へ
おいぼれ(ジョージ)放り出せ―
顎に一発 違法でなけりゃ
(ジョージ)は用なし もうお釈迦
[選挙用の歌]
38
神さま 感謝 ふくれた腹は
2センチあまり盛り上がり
悔いのない位 食わないならば
おいらの名折れくそ喰らえ
39
石 岩にあって 岩石になく
骨髄にあり 骨にない
寝台にあって ベッドにはなく
死者も生者(しょうじゃ)ももってない
40
水道橋で ふぶきの日
出会った東大の先生
雪一片のけ言いちがい
『いい天気ですね』
と言ったの だあれ?
43
遠藤伸二 煙突掃除
結婚したが養いきれず
再婚しても好きになれず―
煙突奥へと突っ込んだ
44
真理 真理 洋服脱いで
水に 飛び込んだ 娘
の親などいやしない
45
友代 思うよ あんよは 蘭よ
友代は 妄想 持ってても
友代わかるよ あんよはあんよ
友代のあんよ蘭じゃないよ
46
豚さん 線路で 石ひろい
汽車に轢かれて 重い怪我
豚さん 言った『まあ!ひどい』
機関士 答えた『知るもんか!』
47
小学校の かえりみち
中村愛ちゃん捕った蝿
詰めた あつあつミンチパイ
冷えるの待ってる 蝿入りパイ
48
サム サム 汚い親爺
フライパンで顔あらい
椅子の脚が 櫛代わり
サム サム 汚い親爺
49
指が しめってる
指がかわいてる
嘘を ついたとき
死んでもいい
ハートに手をあて
膝に 手をあて
誓って このこと
内緒にしましょ
[誓いの言葉]
50
首吊り邦幸 殺しに来い
嘘つきの僕を 夜10時
喉かき切って 吊し上げ
町中あちこち 引き回せ
[同じく誓いの言葉]
51
おニューの服に一抓(つね)り
ブルーの服に二抓り
緑のネクタイ
十六回
[おニューの服を着てきた罰]
52
騒ぐな桟敷!
威張るなB席!
特別席の方々に
ちっとも台詞が聞こえない
[静粛を求める叫び]
53
家が建ったし 壁も立ったし
煙突どっちへ落ちても知ーらないっ
[物を空中に投げあげた際に,警告する叫び声]
54
『拳がここに』
『誰のだい?』
『お前のかなう相手じゃない
それを承知で触るがいい!』
[喧嘩を挑む]
55
星あかり
月も輝く 夜十時
可愛いあの娘と
キスしに行こう
[徒党を組んであげる叫び]
56
そろそろチャイム
ひびく頃
ワンちゃん まあだ?
もうじき まあだ
もうじき まあだ…
[授業が終わったかどうかの占い]
57
みんなが食堂 去ったあと
たった一人の男の子
ジャムを七瓶 舐めてから
パンも一杯 詰め込んだ
『おなかが パンクする前に
パンあと1つ!』と独り言
お皿舐めあげ 匙しゃぶり―
彼は さもしい男の子
そのとき すごい物音が―
あの子は―どこへ消えたのか?
パンくず お茶がら 掃き上げた
こわいおばさんに 訊いてご覧!
58
佐知さんに会いに
まちへ 行ったら
ジュース代に
10円くれた
ジュースは臭くて
はくさい 買った
はくさい 白くて
やどろく 買った
やどろく病弱
死んじまい
あたしの算数
もう お仕舞
59
モーゼ初七日
大八車
子供と 九人
行こう 天ごく
知ってるつもりで
みち まちがって
じごう じとく
着いたら×××
60
正直者も 嘘つきも
誰の上にも雨は降る でも
正直主として 濡れるのは
嘘つきが傘を 盗ったから
61
灰色 茶色 パンプキンパイ!
ソーセージ 卒倒するの見た
肉屋 包丁 取ってきた途端
ソーセージ 跳ね起き一目散―
灰色 茶色 パンプキンパイ!
62
黒猫 白猫の眼に おしっこ
白猫 言った『こん畜生!』
『おしっこ 眼にして悪かった
後ろにいるのを 忘れてた』
63
子猫の尻尾に鍋結わえた子
盲の帽子に 石を入れた娘(こ)
婆さん階下へ蹴落とした孫―
醜く育って ざまあ 見ろ
65
千円くれても
真似なぞせんぞ
女にキスして
落としたおまえ
[男の子を赤面させるため]
66
『お名前なあに?』
『お前の親父
何度きいても
返事は同じ』
67
歯には歯を
バターに油
縛り首だぞ 君の猫
うちの犬ころ殺したら
68
お初に 大人(うし)の
お目に かかります
お唾が お目に
かかりますように
69
猫が王様を見たっていいし
男は 弟 見てもいい
君は醜い物 見ていいし
僕ら お互い見てていい
[人に見つめられるのをいやがる相手に対して]
70
鼻息 生意気 魔女の美女
脂を あぶりはじめます
家にいるのは 良い子の洋子
父さん 母さん それと僕
こけし 格子 小石を殺し
目のない人は見られない
嘘つき みんな奴隷もち
そうなる運命 僕か君
71
卵 バター チーズ お菓子
こけし 格子 小石を殺し
奴を 突っつけ やっつけろ
親父のおつむに突き刺そう
72
イーンティ・フィーンティ・ハリゴラン
猫さん お出かけ ほらごらん
腹を 怪我して おや ごろん
かえった ときは ハリゴロン
73
ひーとり ふーたり
しっかりさん
ほねなし ほねおり
きゅうりが とお
つーば つーぼ
つぶしちゃお
にじっこ にじゅっこ
にじゅういち
74
ワン
ツー
スリー
フォー
ファイブ
シクス
セブン
天国 行くよ 良い子は ぜんぶ
ペニーは 水に 2ペンス 海に
3ペンス線路 あの子がおーに
76
ビール 半杯
瓶にペニー
跳ねて 帰って
来られるかい
[けんけん]
77
かあさんあたし 病気なの!
お医者を呼んで!『喜んで』
先生 あたし死んじゃうの?
『もちろん いつか誰だって』
葬儀のときは どうなるの
何台 馬車が あつまるの?
1台 2台 3台 4台…
『それだけ来れば お金持ち』
[なわとび]
78
冷たいお肉 マトンのパイ
葬儀に呼んで おばさんの
遺体の埋葬 手伝いたい―
冷たいお肉 マトンのパイ
[なわとび]
79
昨夜じゃなくって 一昨夜
四と 二十の 盗賊が
とびら叩いて やって来たから
急いで出てって 開けたげた
そしたら盗賊 こう言った
スペインのご婦人 一回転
スペインのご婦人 手は 地面
スペインのご婦人 蹴り上げて
スペインのご婦人 脚 ひらけ
[なわとび]
80
苔桃 カシス 木苺の ジャム
教えておくれ 彼のイニシャル
A B C D E F G…
[なわとび]
81
父の畑に 出かけてみたら
一円札が 見つかった
お金渡しに母さんとこへ
弟 買ってほしくって
可愛げのない 弟なので
お菓子に焼いて詰め込んだ
お菓子は しかしおかしな味で
垣根の向こうへ 投げ捨てた
垣根の向こうへ 投げて捨てたら
一回死んで
も一度死んで
三回死んだら もう死ねない!
これで―もう―おしまい!
[ブランコ]
82
可愛い子ちゃん
河 行った
石鹸ちゃーんと
持ってった
お手手を洗って
かわかして
お祈り終わって
高く 跳べ
[壁当て]
83
して みて みじめ
かりて てのひら たまごの日
奈留美ねえさん 罪もち死んで
墓穴掘りを しておやり
深く掘って 細く掘って
猫車押して あな掘って
コップを 石の上に置く
1点入って ぼくの得
[けんぱ]
84
マタイとマルコ ルカ ヨハネ
僕の 跳ぶ馬 おさえてて
跳んだらうまく 馬に乗れず
落っこち肋骨を 骨折
[馬乗り]
85
かあさん ひとつけた
かあさん ふたつけた
かあさん みっつけた
かあさん よっつけた
かあさん いつつけた
かあさん むっつけた
かあさん ななつけた
かあさん やっつけた
86
カールとロッテとロクブッテ
川でそろって 泳いでて
溺れてしまったカールとロッテ
助かったのは 誰だって?
87
階段 あがった,下から上まで
僕,そっくり
もう一つあがった,下から上まで
僕,そっくり
お外を 見たよ,東から西まで
僕,そっくり
お猿が いたよ,何から何まで
僕 そっくり
88
僕は もうじき ア国行き
僕はもうじき イ国行き
僕は もうじき ウ国行き
僕はもうじき エ国行き
僕は もうじき オ国行き
僕はもうじき ガ国行き
僕は もうじき ギ国行き
僕はもうじき グ国行き
僕は もうじき ゲ国行き
僕はもうじき ゴ国行き
僕は もうじき ザ国行き
僕はもうじき ジ国行き
90
日本の女はみんな
指20本 片手には
5本と 20手足には―
誤魔化しじゃなく本当さ
[これも句読法]
91
Momini Janiari
Casini nasi
Doloni una giga
Nendo de sino
Tuta cuja giga
Roba mugio
92
スなし サイエンス 大好きで
イの字も のけたら それは彼
95
類は友 呼ぶ
豚は豚 呼ぶ
どぶ鼠にも 選り好み
僕も相手を 選びたい
96
チャーリー チャーリー 風呂の中
チャーリー チャーリー 栓抜いた
これは大変 チャーリー君
太平洋へ 流れてく
97
日高桃子(とうこ)さん 赤痢にかかり
トイレで倒れ
離縁をされた
青井先生に
赤痢うつした―
百道(ももち)の日高桃子さん
98
ネブカドネザル ジューの王
おくさん売って 買った 靴
底が だんだん 減りだすと
ネブカドネザル 愚痴を言う
靴は ますます ぼろとなり
ネブカドネザル どなりだす
底には ついに 穴が あき
ネブカドネザル なげきだす
100
『あなたはどなた』きたない じじい
生まれてこのかた このすがた
おふくろとおやじ わしと おんなじ
湯 水 くぐった ことがない
101
メリー・ペリー・ピンダー
まどのそと見てた
ママに
お仕置き
小指切られた
103
牛 空想した
空想した 牛
いま牛 空想したての空想
[いんちき早口言葉]
104
熱いお豆 冷めたお豆
九日前の なべのお豆―
「豆」抜きで これ 言ってみて
105
半円の後に ○を書き
ここは も一度 繰りかえし
△ 1こ くわえると
あまーい飲み物 出来上がり
106
『お名前は?』
『小川玲奈』
『お住まいは?』
『姪の浜』
『職業は?』
『塾 経営』
『生徒の数は?』
『22人』
『あと何人?』
『24人』
『番号何番?』
『かも南蛮』
[矢継ぎ早の会話]
107
てつどう 線路―列車に 注意!
たった4文字でこれだけ書ける?
108
きつつき いくつ 木つつく気?
きつつき つつききれるとき
きつつき 息つき つつき続く気
きつつきつつく木 ある限り
[早口言葉]
109
この本とるな 恥を知れ
持ち主の名が 書いてある
もしもこの本 借りたって
返せよ 次の 朝はやく
死後に待つのは えんま様
どこへやった?と尋ねられ
知らないなんて言ったなら
『舌引き抜いて下へやれ!』
110
迷子のこの本 見つけた人へ―
びんたをはって送り返してね
111
この本 絶対 取っちゃだめ
たっぷりかかったパパの金
取ったのパパに 見つかると
巣鴨かんごく 送りだぞ!
112
この本とゲンコ
別物だけど
ゲンコいらなきゃ
本 盗るな
113
ページ折る奴
悪魔があぶる
ページ汚す奴
悪魔が焦がす
この本盗る奴
悪魔が食べる
119
Brutus jam deo chao nomi,
Caesar nedum―io tabernari,
Brutus gero noriaebus,
Caesar boo si non―acani hac.
120
Hora mite soleo, nandare?
Si Judaebus narranda ne.
Saburro alleva trux,
Mammae ni affirmo notte illux.
121
Amo amas
少女を愛す
Amas amat
引く手はあまた
Amat amamus
名高い娘
Amamus amatis
めまいの毎日
Amatis amant
キスしたまんまと
122
アモー アマース
少女を愛す
彼女は すらりと 背丈も高く
サクラソウの明るい性格
女性名詞の 単数 主格
ホールム スコールム スント ディーウォールム
ハールム スカールム デュウォー
ヒーク ハイク 属格 ホールム
かつらとリボン 楽しく 歌おう
123
Amo amas
愛する あの娘も
Amamus amatis
雨の日に死す
124
エゴ スム
ぼく
パルウス ホモー
幼い男
アプトゥス ルーデレ
遊んでいられ
トータム ディエム
一日中でも
イン グラーミネ
芝生の上で
クム プエルラー
女の子と
125
アイ アム
良い子
ユー アー
ア ダニ
ヒー イズ
イスにすわるワニ
126
ローマの老人 ユリウス・カエサル
おろしで おろすと 妻 消え去る
127
ジュリアス・シーザー 微笑を湛え
『十里は三百六十町』
ジュリアス・シーザー 惨殺のまえ
『百二十町歩は十町四方』
128
ユーリウス・カエサル 法律 つくる
アウグストゥスに署名さす
くしゃみをくしゃんとした者ちゃんと
自分で追いかけ 取り戻せ
129
ギリシア語のアルファベット
α β γ δ
悪魔払いがまんまと出来た
ε ζ η θ
いぶし封じた 板 敷いた
130
Je suis
ジュース
Tu es
間抜け
Il est
世界一 大戯け
131
Je suis
僕 ジュース
Tu es
腑抜けはお前
132
20世紀のアルファベット
馬には Aさ
マトンかBフ
かわいらC
父さんダD
食らうがE
アウトかセF
刑事 Gメン
かHまいな
タワーは たかI
オレンジだJ
三十六K
走って きL
舌抜けM魔
何にも みN
目を Oう
漏れそう Pンチ
Qに 怒鳴られ
おいてけぼり でR
へんな 人でS
アイス T
どうUことよ?
Vヴ ラ・フランス
オー ワンW
ボイルド X
手強いYフ
かZ共に去りぬ
133
稲益先生 あなたが 嫌い
何故だか理由は分からない
でも こんな確かな事はない
済まないけれどあなたが嫌い
[ジョン・フェル博士(1625-86)オクスフォード大クライストチャーチ校学長]
134
チャーターハウス 創設者
その名 称えよ トマス・サットン
寮と学問 くれたほか
食事もくれた ビーフとマトン
[トマス・サットン(1532-1611)1611年チャーターハウスを創設]
135
我が名はベンジャミン・ジャウェット
わしの 知らない 知識は ない
ベーリオルカレッジ 学寮長
わしが知らなきゃ 知識じゃない
[ベンジャミン・ジャウェット(1817- 93)オクスフォード大ベリオール校学寮長]
136
バス先生とビール女史
キューピッドの矢まるで無視
あたしたちとは 大違い
ビール女史とバス先生
[バス女史(1827-94)北ロンドン大学学長;
ビール女史(1831-1906)チェルテンハム女子大学長]
137
みんなに 憎まれ
誰にも 好かれず
芋虫 食うため
に・わ・へ
ふとった奴と
やつれた奴と
芋虫 食うため
に・わ・へ
138
ラテン語は死語
とっくに 死亡
ローマ 滅ぼし
僕も 死にそう
139
掛け算九九は複雑怪奇
割り算もっと たちが悪いし
わけが分からん 比例配分
頭が 狂う 時計算
140
法と時制に
消えそう 理性
副詞 代名詞
泣き出したいし
動詞は不規則
睡眠不足
全くどうしようも無し
141
頭 いたみ
ふるえる指
言うことをきいてくれないペン
インク粗悪
ペン 最悪
うまく 書けるはずない 全然
142
「構わない」君 構わされ
「構わない」君 吊された
「構わない」君 釜で茹で
茹で上がるまで 釜のなか
[『構うもんか』への反駁]
143
与えた物を 取り返す野郎
悪魔の背中で飽くまで踊れ
[贈り物を返してもらう奴に]
144
日曜 日曜 つづける気?
頼みの明日など来やしない
[先延ばしする人への非難]
145
もしも「もしも」が
鍋釜ならば
鋳掛け屋さんは用無しだ
[もしも好きへの非難]
146
玄関に来た 郵便屋さん
彼に 恋文 届けてよ
笑ってないで郵便屋さん
ファンダンゴ踊って おどけてよ
『赤い 薔薇
青い くき
スカート短目
いい ながめ
赤い 薔薇
青キャベツ
あたいがブスなら
あんたは 怪物』
147
バカ バカ 四月バカ
学校 行って バカばっか
[正午以前に唱える]
148
とっくに済んでるエイプリルフール
君はやっぱり大の馬鹿
この次の年のエイプリルフール
朝から 世界一の馬鹿
[正午以後に唱える]
149
今月今夜は ハロウィーン
魔女ら 裸眼で 見える晩
真っ赤な魔女や 青い魔女
なかには 隠元豆の色
150
ガイ ガイ ガイ!
はりつけに して
街灯に 吊し
死ぬまで曝せ
151
霜月五日
覚えているか
火薬陰謀事件の日
火薬陰謀
事件のことを
忘れてもいい訳はない
ガイめの帽子にお恵みなけりゃ
旦那さん方も 痩せたまんま
152
ノッカーを ノック
ベル 鳴らす
美しい歌のご褒美に
どうかください 1ペニー
153
右や 左の クリスマス
鵞鳥が太つて参ります
爺の帽子にお恵みを
十円下さい旦那様
十円 無いなら
五円で 結構
ごえん無ければ―
さようなら!
154
言いつける奴
やっつけろ
告げ口べろを
犬に やろ
[言いつけ屋に]
155
泣き虫 毛虫
お目目を突いて
自分でやったと ママに言え
[泣き虫に]
156
泣き虫 弱虫だんごむし
茶碗蒸し食う勇気もない
[逃げる奴に]
157
ものぐさ太郎
起きるの面倒
寝るのも面倒
[なまけものに]
158
嘘つき 嘘つき つばき吐(つ)け
燭台のまわり 急いで回れ
嘘つき 何が 似合いそう?
火葬きつそう 地獄の硫黄
[うそつきに]
159
似たり寄ったり
主が主なら 家来も家来
[物まね屋に]
160
ドクトル・ドリトル
シャツ はみ出てる
4メートル入り 5メートル出てる
[服の着方の悪い奴に]
161
雨に
雨 雨 あがれ
来るならいつか夏の日に
雨 雨 降って
二度と来ちゃだめ僕の町
162
雪に
雪 雪 早く 降っちまえ
牛さんたちは 牧草地
雪 雪 もう 行き過ぎてくれ
牛さん 食べてる ウマゴヤシ
163
蝸牛に
でんでんむしむし顏を出せ
出なきや叩いて 痣だらけ
164
天道虫に
てんとうてんとう お帰り
お家は火事 子供 無事?
(てんとう 家へ急げよ
お家は火事 子供 どこ?)
166
カモメに
鴎 鴎 浜へ去れ
お前がいなけりゃ きっと晴れ
167
シャチホコガに
ネコ蛾の親方 粉だらけ
盗んだ袋 幾つだっけ?
四と二十に 桝一杯
粉屋の野郎は縛り首
168
ぐっすり おやすみ
虫に刺されずに
刺すやつぁスプーンで
すくって お食べ
169
虫たち刺しだす 真っ暗な 夜
蚤は 枕まで 盗んで逃げる
耳鳴りするほど ノミの みみ
叩いて 枕を 取り返したい
170
ぐっすり お眠り 何でもあげる
寝台半分 お布団全部
171
虫が 刺しても
ぐっすり おやすみ
蜂ほどの 蚤も
お友だち
172
今日はトランク
明日 鞄
明後日の朝は
僕たち どろん
今日は歯ブラシ
明日は櫛
明後日の朝は
お家で 暮らし
今日は お茶托
明日は湯飲み
毬果くれなきゃ
自主冬休み
173
明日の今頃 僕はどこ?
もう 学校の塀の外!
算数もなし 国語もなし
硬い学校の椅子もなし
汚い パンを 食わずすむ
飲み水の蚯蚓見ずにすむ
うじ虫わいた ハムさらば
むかつくジャムパンも おさらば
汚れた瓶の ミルク終わり
なめくじ入りのキャベツ終わり
必死で 僕を 笑わせる
風呂場の蜘蛛も忘れられる
大きなお目目で にらめっこ
ごきぶり入りのお茶 最後
悲しむことなど 何もない
僕たちここには もういない
174
F wa Finny
I wa Inny
N wa Nisemono brandy
I wa Isaac no okamisan
S wa masshiro Satogashi